MRI
検査の特長
MRIとはMagnetic Resonanse Imaging:磁気共鳴画像の略で、強い磁場の中で磁石と電波を使い、人体内に多く含まれる水分の、特に水素原子の状態に着目し、身体のさまざまな断面画像を得る検査です。同じように断面画像を得る検査の代表的なものにCT検査がありますが、いちばんの違いはMRIは放射線を使用しないので被ばくがないことです。
頭部領域では急性期脳梗塞の診断や脳動脈瘤の検索などに、腹部領域では結石や腫瘍の診断などに、また整形外科領域では骨折の鑑別、椎間板ヘルニアやいろいろな関節の靭帯や軟骨などの評価に、と全身のさまざまな疾患や状態を捉えることができる検査です。
検査は、装置のベッドに寝ていただきトンネル中心に移動し行います。検査中は大きな音がしますが装置から発生する正常な機械音ですので安心してください。
お願い
検査中はできるだけ動かず安静にしていてください。
※検査中はブザーをお渡ししております。ご気分がすぐれないなど、ご用の際には鳴らして検査担当者にお知らせください。
以下の方は検査を受けらません
- 心臓ペースメーカー、植込み型除細動器(ICD)が入っている方
- 人工内耳・神経刺激装置などの体内電子装置が入っている方
- 血管へのステント留置術を2ヶ月以内に受けた方
- 以下の方は検査を受けられない場合があります
- 脳動脈瘤クリップの手術を受けられた方
- 人工心臓弁の手術を受けられた方
- その他心臓や血管内、消化管内または骨に人工物や金属を留置する手術を受けられた方
- 妊娠またはその可能性のある方
- 刺青(タトゥー)のある方
- 閉所恐怖症の方
安全に検査を行うため検査前にはチェックを行い、以下のものを外していただいております。
- 貴金属類:時計、指輪、ネックレス、イヤリング、ヘアピン、ベルト、チャック、眼鏡など
- 財布、小銭
- 携帯電話、鍵
- 入れ歯、補聴器
- ブラジャーなど金属のついた下着
- 磁気カード(診察券、キャッシュカード、クレジットカード、定期券など)
- 貼り薬(湿布、エレキバン、カイロ、心臓の貼り薬など)
- カラーコンタクト
- 化粧品(アイシャドウ、アイブロウ、アイライン、マスカラ等)
※化粧品の中には磁性体が含まれるものがあり、検査画像に影響するだけでなく目の粘膜等が傷つくことがあるので落としていただくことがあります。