病院のご案内
HOSPITAL GUIDE

皆さん、こんにちは。当院ホームページをご覧いただきまして大変有難うございます。

　当院は2017年4月に新築・統合された病院としてスタートをきった比較的新しい病院です。前身は約125年の歴史を有する公益財団法人小千谷総合病院、そして約80年の歴史を有する厚生連魚沼病院という２病院であり、それぞれに地域医療を支えるべく切磋琢磨してきました。

しかし2004年の中越地震による施設ダメージや近年の医師の都市部偏在による勤務医不足により、2つの病院の合併・統合が計画され、約10年の紆余曲折を経て合併がなし遂げられました。経営主体の異なる病院合併でしたので計画推進には困難をきわめ、関係諸機関のご理解とご協力にてようやく計画が結実しております。ご協力をいただきました方々にはあらためて深く感謝申し上げます。

そして当院開院以来、私たちも地域にねざした病院として皆さまの安心安全な医療の拠点となれるよう日々邁進してまいりました。この中でも2020年初頭よりの新型コロナウイルス感染症の猛威は全世界を駆け巡り、コロナ禍への対策は医療や保健衛生としての範疇を越え経済や政治など全社会的な課題となったことは皆さんご存知のとおりです。当地域でも住民の皆さんのご理解のもと、感染予防に留意した生活スタイルやワクチン接種も多くの方に受けていただくなど日々の対策にご協力いただきました。私たちも治療のみならず予防や啓発などにも心を砕いてきました。その結果2023年５月に新型コロナウイルス感染症も５類感染症と変更されようやく平常な日常が戻ってきた感があります。数字としてふりかえってみますと、新潟県での新型コロナ感染症は発症率・死亡率が全国一の低さで抑えられたとのことです。地域の皆さんの問題意識の高さに支えられて、予防や治療などの対策が実った結果と思っております

さて以前から問われている、全国的な少子高齢化・人口減社会における医療ニーズの変化に対してですが、コロナ禍を通じてその変化のスピードが加速したように感じています。そのなかで当地域の医療体制を考慮し、2024年4月当院の診療体制整備として機能分化・改革を進めております。

一つは当院の医療入院病床を199床に変更しつつ在宅医療・在宅療養を支援する体制を強化します。地域の開業医の先生方と協力しながら、訪問診療・在宅看取り・訪問看護の強化や連携をより充実していきます。

二つめは介護分野としても地域貢献できるように院内併設型の介護医療院を開設しました。当地域では初の試みですが、院内併設型であり医療と介護のシームレスな運用が可能となりますので、比較的介護度が高いため施設入所まで期間を要する方などにとって朗報になるものと考えております。

当地域の医療保健福祉のニーズに応じて当院も体制を変化させ、これからも皆さまにとって身近な病院としてお役に立てることを喜びと感じ元気に活動に臨む所存です。これからも小千谷総合病院をよろしくお願いたします。

（YouTube動画「JA新潟厚生連　今後の役割・方向性についてのプレゼンテーション（中越）」　もご覧いただけますとより分かりやすい内容となっています。ぜひご視聴ください。）

小千谷総合病院　病院長　柳　雅彦